ビジネスメールでは、1つのメールにつき1つの話題を扱うのが望ましいとされています。
とはいえ、実際のやり取りの中では、複数の話題を同時に伝えなければならない場面も少なくありません。
このとき、適切な表現を使わなければ、話題の切り替えが唐突になったり、伝えたい内容が相手にうまく伝わらなかったりすることがあります。
この記事では、ビジネスメールの中で話題をスムーズに切り替える方法について詳しく解説します。
適切な接続詞や表現を身につけることで、より分かりやすく、伝わりやすいメールを作成できるようになるでしょう。
ビジネスメールで話題を変える際の表現とテクニック
ビジネスメールの中で話題を切り替える場合、次の3つの方法が考えられます。
- 「別件ではございますが」「話は変わりますが」などの直接的な表現を使う方法
- 接続詞を用いて、自然な流れで話題を切り替える方法
- 最初に複数の話題があることを明示し、順番に述べる方法
では、それぞれの方法について、具体的に見ていきましょう。
ストレートに伝える
話題を切り替える際に、最もシンプルで分かりやすい方法は、「別件ですが」「話は変わりますが」と明記することです。
この表現を使うことで、話題が変わることを相手にストレートに伝えられます。
特に、前の話題と新しい話題の関連性が薄い場合や、メールの文面が長くなる場合には、このような表現を活用すると良いでしょう。
接続詞を使って自然に話題を変える
話題を切り替えるときに、適切な接続詞を使うと、スムーズな流れを作ることができます。
ビジネスメールでは、次のような接続詞がよく使われます。
接続詞 | 用途 |
---|---|
さて | 話題を変える際に一般的に使われる |
ところで | 別のトピックに移るときに便利 |
では | まとめや次の内容に移るときに使用 |
それでは | 前の話題を締めつつ、新しい話題へ進む際に適用 |
次に | 順序立てて話を進める場合に有効 |
ときに | 少し補足を入れるときに使用 |
それはさておき | 今までの話とは異なる話題に移るときに便利 |
ただし、「また」は関連する内容を追加するときに使う接続詞のため、話題を切り替える際には適さないことに注意しましょう。
最初に話題の数を明示する
もう一つの方法として、メールの冒頭で「本日は2点お伝えします。」と記載し、話題の流れをあらかじめ示す方法もあります。
この方法を用いることで、接続詞を使わずとも、読者にとって分かりやすい構成を作ることが可能です。
ビジネスメールで話題を切り替える際のポイント
話題をスムーズに切り替えるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
以下の点を意識すると、より伝わりやすいメールを作成できます。
新しい話題の意図を明確にする
新たな話題を導入する際は、その目的や意図を簡潔に伝えることが重要です。
例えば、「次に、別件についてお知らせいたします。」と書くことで、話題の切り替えが明確になります。
話の順序を整理する
話の流れを意識し、前の話題をしっかり締めくくってから次の話題に移るようにしましょう。
以下のような順序で整理すると、分かりやすくなります。
順序の基準 | 具体例 |
---|---|
時系列順 | 過去の出来事 → 現在の状況 → 未来の予定 |
重要度順 | 重要な内容から伝え、それに付随する情報を後に述べる |
大きさ順 | 全体像を先に伝え、詳細な情報を後から補足する |
ビジネスメールで使える!「話は変わりますが」の敬語表現
「話は変わりますが」は丁寧語の一種で、そのまま使用しても問題ありません。
しかし、ビジネスシーンでは、より丁寧な表現や他の言い換え表現を使うこともできます。
表現 | ニュアンス |
---|---|
お話は変わりますが | やや丁寧 |
話を変えさせていただきますが | かなり丁寧 |
別件ではございますが | フォーマルで上品な印象 |
さて | かしこまりすぎず自然な表現 |
敬語の種類
敬語には以下の3種類があります。
- 尊敬語: 相手を立てる表現(例:「おっしゃる」)
- 謙譲語: 自分をへりくだる表現(例:「申し上げる」)
- 丁寧語: 丁寧に伝える表現(例:「です」「ます」)
より詳しく敬語について学びたい方は、「文化庁 敬語の指針」を参考にすると良いでしょう。
まとめ
ビジネスメールで話題を変える際の表現とポイントについて解説しました。
適切な表現を使うことで、よりスムーズで分かりやすいメールを作成できるようになるはずです。
ぜひ、実際のメール作成に役立ててください。